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2000/11/22~2006/12/21までの日記

学生時代から呑気に書いてた日記の過去ログです。
画像欠落が結構ありますが、気にしないでくださいまし。

http://stcat.com/miyaho/cgi/diary/bn000000.html

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ウェブテントで描いた落書き

「やわらか戦車」のラレコさんのホームページ「ウェブテント」の
お絵描き掲示板に出入りしてた頃の落書きです。
たぶん、2003年の後半くらい。















































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代休もらう

昨日は会議で出勤。
しかも、同時進行で2件。
1つは先輩が、もう1つは私が担当して、なんとかやり遂げる。

今まで会議出席なんて、ほとんどお勉強みたいなもんで、
私は雑用もする置き物だったわけですが、初めて一人で
会議を運営しなきゃならんこって、まぁ緊張しましたさ(´ε`;)

丸一日費やしたのに、もらえた代休は半日分。
代休抱えて年を越したくないので、即座に今日使ってますw

でも、今日明日とTOWERSのクリスマスイベントだから、
また都心に戻らねばならんね。

http://www.towers-beer.com/christmas2008.html

で、来週はカウントダウンイベントですわね。
たぶん、「恵み屋」の蕎麦を大型タッパーでキロ単位でもらって、
紙コップに汁入れて、立ち食いする年越しだろうなぁ、今年も。
それが異様に楽しいのよねヽ(´ー`)ノ

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やたー

フォルダのパーミッション設定いじったら、
FTPで古い日記データ落とせたー!

(∩´∀`)∩ワーイ

URLが正式なものになる元旦以降に公開します。

|雑文 | comments (0) | trackback (x)|

青春小説「花粉症」

 今年の花粉は早かった。元旦に炬燵でごろごろと寝ていた時に、鼻腔の奥がムズムズし出したのがそもそもの始まりだったのだろうか。最初は軽い鼻風邪だと信じて疑わなかったが、三が日が明けた頃には、鼻水がまさに水の如く流れ出し、それは何の感情も持たない涙の洪水へと続いた。部屋のゴミ箱は、詰め込みに詰め込んだティッシュが地層を作っていた。
 あれから2ヶ月。俺はまだ泣き続けている。去年まで花粉症の人間を見る度に、その不憫な姿を哀れみながらも、心の奥底では
「日頃の行いが悪いんだろ」
なんて考えていた俺が、まるで天罰を受けるように突然の花粉症だ。堪えきれず、耳鼻咽喉科の医者にも看てもらったが、
「初めてでこんなに酷いのは珍しいですよ」
なんて言うばかり。それ以外のことはあまり覚えてない。とりあえず、対抗することは出来るが、風邪のように治るものではないらしい。思わず無駄に散歩したくなってしまう春のうららかな陽気は、俺にとって一生恨むべきものになるってことだ。

 左手でトーストを口にやりながら、右手で器用に制服のボタンを閉めていると、テレビでは天気予報が始まっていた。今日は特に風が強いらしい。
 飛散する花粉の量は昨日の倍。
 花粉症の人はきちんと対策を。
 そんなこと言われても、花粉を吸うだけで猛烈なくしゃみと眼の痒みに襲われている俺にとっては、量なんて関係無いし、対策なんてやらずに外を歩けるものか。画面の向こうで薄い髪を風に乱される気象予報士に、食いちぎったパンを咀嚼しながらひとり呟いた。

 両親は3泊4日の正月旅行から帰ってこなかった。正確には家の掃除のために何度か帰ってきているのだが、初めての海外旅行で行ったアラスカのアンカレッジがいたく気に入ったらしく、家族揃って移住しようと現地で手続きをしているというのだ。今月は俺と弟が学校を卒業する。俺が高校で弟は中学だ。それに、弟は地元の進学校に合格していたし、そんな時にアラスカ移住なんて子供のことを考えて言ってるのかと、国際電話で親を怒鳴りつけたかったが、家族と同調できなかったのは俺だけだった。弟はあっさりと日本での進学を蹴り、ふって湧いたアメリカン・ドリームを受け入れてしまったのだ。
 あっちの生活に慣れるため、弟は簡単に荷造りを済ませ、2月には両親と住み始めた。ずっと一緒だった部屋には、英語以外の高校受験用の教材が全て残されていた。たった3つ違いだが、子供は順応するのが早すぎる。唯一の苦手教科だった日本史は、ずっと苦手なままで終わるんだろうな……。今週末には卒業式で両親共々帰国してくるが、この教材たちは兄として渡すべきなのか。長く付き合った家族の一員としてわかることが、
「家族のことはよくわからない」
ということだけの俺だ。考えても無駄なだけだろう。

 自分の靴が2足だけ残された玄関を出て、ぬるい風が吹きすさぶ街を歩いた。
 この街に生まれて18年と少し。俺はよく知らないが、ほとんどの人は俺のことを生まれた時から知っている。だから、街を歩けば声をかけられることなんて当たり前だが、今年に入ってからは「明けましておめでとう」の一言もかけられない。両目2.0の人間が眼鏡をかけ、ぶ厚いマスクをしていれば、どんなに身近な人であろうと単なる変質者に見える。誰も「北原さんちの薫くん」とは思わない。
 家族はアラスカに飛び、近所の人にも気付かれず、学校は受験シーズンに合わせて週1回の登校のみ。花粉が舞う外には極力出ない生活をしているし、本当に今年は人とまともに会話をしていない気がする。大学入試でピリピリしている友人を遊びに誘う気にもなれず、そのまま疎遠になったヤツが2、3人。そういえば、あいつらは大学決まったのだろうか。結果を聞いてみたいところだが、フリーター決定の俺なんてずいぶん前から蚊帳の外だ。今更話しかけたって、気を遣われて適当にあしらわれるだけだろうし、そんなことされるくらいなら、わざわざ話しかけたりはしない。
 そんな思いがぐるぐると巡り、ますます他人と疎遠になっていく。花粉にやる気を吸い取られているんじゃないか。気になるのは、学校よりも友人よりも花粉のこと。4月から始めなければならないバイトのことなんて、ゴミ箱の底でティッシュの山に押し潰されていた。何よりも、俺はまだアラスカに行くか否か、決めていなかったのだから。


 担任教師の話はたった5分で終わり、卒業を待つだけの浮き足立った高校生たちは、残りわずかになった高校生活を惜しみ、やれこれからカラオケだ、やれ飲み会の日程はどうするだ、告白は早いうちに済ませとけ、などなど、各々の思い出作りに躍起になっていた。うちのクラスはこんなに社交的な連中ばかりではなかったはずだが、受験戦争から解放された後の弛みっぷりは半端じゃない。登校拒否でほとんど見かけなかったヤツまで、これからカラオケだそうだ。皆勤賞で成績も上位グループだった割には、進路も決まらず、今日の予定は家で寝るだけの俺より、あいつの方がまともな人生を送っているんじゃないだろうか。つまらないことで劣等感に押し潰される。まあ、いいんだけどさ。

「おーい。寝るんだったら家で寝なよー」
 机に突っ伏し、直角に傾いた視野でわいわいと賑やかなクラスメイトを見送った俺の右耳に、久しく聴いていない声が入った。視線を斜め上に向けると、柄の割れたモップを持って俺を見下ろす宇垣伊都子の顔があった。
「なんだ。誰かと思ったら薫ちゃんか… すごいね、その重装備」
「……よくわかったな、俺だって。家族以外では初めてだぞ」
「眼を見ればわかるよ。目尻に傷があるもの」
 俺は一瞬ドキッとした。俺は幼稚園の頃、雪合戦で石を含んだ雪球を投げられて目尻を切ったことがある。とはいっても、1針縫っただけで傷は塞がったし、親にすら傷痕のことを指摘されたことはなかったのだ。それだけ目立たない痕跡しか留めていない傷を宇垣は見つけていた。
「薫ちゃんって花粉症だったっけ? それとも、急に視力落ちて、風邪ひいた?」
「今年から花粉症デビュー…」
「ひゃあ。それはおめでとう。この業界って厳しいと思うけど、がんばって立派な花粉症になってね。応援してるから。CDも買うよ」
「出来れば、一発屋で終わってほしいんだけどな…」
 鼻炎薬の副作用でだるい身体をのそりのそりと机から起こし、結局開けなかった鞄を持って立ち上がる。身長173cmの俺の眼前に宇垣の切れ長の眼があった。さすがにクラスの女子で一番デカイだけある。すらりとした容姿と胸にかかった黒髪。見た目、おねえさまといった感じだが、決して性格はキツくないし、どちらかと言えば地に足がついていないような、「のほほん」か「ほんわか」か、はたまた「とろろん」といった、とにかく物腰の穏やかな女だった。
「大変だよねぇ、花粉症って。うちも猿が花粉症なんだよね。もう顔真っ赤にしちゃって、1分に1回はくしゃみしてるよ。ヘキュシャーン、ヘキュシャーンって」
「猿がくしゃみする時は、ブッフェランチ、ブッフェランチだろ」
「うちのゲゲーベンちゃんは、ヘキュシャーンって言うの!」
 宇垣はムッとして俺の腿に膝蹴りをした。昔飼っていた猿に噛まれた時の傷が痛む。

 俺は猿が嫌いだ。幼稚園に入ったばかりの頃か、亀戸のコジマで1匹の黒いゲパルトザルを買った。言葉を教えればすぐに覚えるし、食べろと言えば毒でも食べる従順な猿だったが、それは親の前にいる時だけで、俺の言うことには全く反応しなかった。それどころか、挨拶代わりに太腿を噛んでくるという厄介な癖があった。
 名前は長寿郎。コジマの店員が店先でバリバリと梨を食っていたからだ。言うことを聞かない奴と俺が仲良くできるわけもなく、見当違いの副産物で俺は梨が嫌いになった。牛タン定食は好きだ。

「薫ちゃんちって猿いないの?」
「いないよ。噛みつかれた時、ついカッとなって、ビルの屋上から捨てた」
「うわ~ 残酷。それ、飛んだ?」
「飛んだ飛んだ。でっかい翼で横浜の方に逃げてった」
「へぇ 今頃は中華職人さんだね。ラーメンマンみたいにお蕎麦打ったり、ピザ生地回して大きくしたり、巨大ミキサーでたこ焼きの生地混ぜてたり、すごいことになってると思うよ」
 宇垣は眼を星にして横浜への想いを馳せていた。猿が作ったピザなんて食いたくないが、クラス一の猿マニアの宇垣にとっては、佐藤B作が作ったお粥くらい憧れる食べ物なのだろう。
 俺は馬鹿らしくなって椅子を引っくり返して机の上に乗せた。さっさと掃除してもらって、一緒に帰りたかったからだ。手伝う気は無いが、なんとなく今日は宇垣と一緒に帰りたかった。きっと、猿の話なんかしたからだろう。『猿と恋愛は紙一重』とかいう新書がベストセラーになったが、自分がその道を歩むことになるとは、我ながら気恥ずかしいものがある。
 猿の話をしている宇垣は輝いていた。まるで、ハローワークでお目当ての女性従業員に会えたポマード臭い中年紳士のような輝きだ。今にもギャザースカートをフワリとさせながら踊り出してもおかしくない。宇垣にとって、猿は歓喜のツボを刺激する重要な存在なのだ。

 「サル・ディスコ」という自作の歌に乗せて、宇垣は箒を軸に陽気な踊りを見せていた。踊りすぎて、掃除が終わったのはすっかり陽が暮れた頃だったが、俺はその踊りに飽きることはなかった。
「サルバディーパンツにサルサソースをぶちまけて~ メキシカンな血便を気取るサル~ 青いオシッコ、子供のしるし。青くないヤツ、それがサル~」
「いい歌だね。CDにしたら売れるんじゃない?」
「薫ちゃんより先にCDデビューは出来ないよ。どうしてもって言うなら、デュエットもいいかもね」
 宇垣と俺が、シングルのジャケットでツーショットになっている姿が思い浮かんだ。猿を抱いた振袖姿の宇垣と、青いラメジャケットに蝶ネクタイの俺。まるで山口智子と唐沢寿明みたいだ。
「猿嫌いでも、宇垣とだったらサル・ディスコ歌えるよ」
「ありがと。目標はサル・ディスコで1万人コンサートだね」
 本当に「サル・ディスコ」がヒットしたらどうしよう?
 テイチクが買ってくれれば、少なくとも50万枚は売れるはずだ。印税は1枚50円として、2500万円もの大金が俺たちに転がり込むことになる。
 2500万… 想像し難い金額だが、猿用のマシーンも買えるだろうし、マイホーム、マイカーの次に憧れとされているマイポップコーン製造マシーンだって2~3台は買える。
「おい! ポップコーンマシーン買えたらどうする!?」
「えっ!? いきなり何? ポップコーン?」
「そうだよ! CDが売れたら、好きなだけポップコーン作って、好きなだけ食べられるじゃないか! 佐藤B作みたいな生活が出来るんだよ! この歌だったら絶対に売れる! やろうよ!」
 俺は遠い新月をバックに熱く語った。
 しかし、そんな俺を前に宇垣はきょとんとした表情を見せていた。
「ポップコーンっていったって… 猿はコーン食べないよ。猿が食べないものを人間が食べたら死んじゃうのよ。わかる? 人間は猿から進化したの。人間が進化すると、カブトムシになるの。カブトムシはコーンを食べないでしょ? だから、人間が食べられるわけないじゃない!」
「え… でも、B作はコーンを山ほど食べてるじゃないか。B作は人間じゃないっていうのか?」
「B作はB作なの。B作と私たちを一緒にしないで」
 宇垣はこれまでにないほど厳しい顔をしていた。苦虫を噛み潰して、飲み込まずに牛乳を口に含んでシェイクしたような顔だった。
「ポップコーンなんかに目を奪われてちゃダメだよ。猿が一番好きなのはチーズ入りサナギジュースなの。そのマシーンを買おうよ。その方が絶対にいいよ」
 

つづかない

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