NTTのフレッツ光を利用している環境では、インターネットを利用せずNGN(フレッツ光の閉域ネットワーク)を利用したVPNを設置することが出来ます。この記事では実際にNGNをつかったL2 VPNのレポートをします。

■L2 VPNとは
 簡単に言ってしまうと、L2 VPNは離れた場所までLANケーブルを敷設することができる技術です。これにより、L2 VPNで結ばれた拠点間はすべてが同一のネットワークに接続されていることになるため、NASやプリンタなどのネットワーク機器を遠隔地でも利用することが出来ます。拠点間を接続するためにはインターネットを利用しますが、フレッツ光を利用している拠点間はNGNを利用することで非常に高速に接続することが可能です。

 接続模式図を示します。これは実際に弊社で接続を確認した構成となっており、ごたんのスタジオと代表自宅の間にL2 VPNを開通させた様子です。自宅とスタジオは離れた場所にあり、それぞれ別別のネットワークとして独立しています。ここで、VPNルーターを設置し、L2 VPNの設定をしたところ、自宅内にあるPCにごたんのスタジオ側のIPアドレスが割り当てられ、スタジオ側のLANに直接接続することが可能となっています。

 自宅側VPNルーターにPCを接続してipconfigを実行したところ、「Wi-Fi 2」には自宅側のIPアドレス(192.168.0.104)、「イーサネット 6」にはスタジオ側のIPアドレス(192.168.11.64)がそれぞれ割り当てられていることが確認できます。この際、イーサネット6(PCのネットワーク端子)はLANケーブルをVPNルーターに接続したのみで、特別な操作は一切していません。

 自宅PCからIPアドレスを指定することで、スタジオ側のNASにも接続ができます。このように、L2 VPNが接続された環境では、出先においても社内ネットワークに直接つながっているのと同じ作業が可能となります。

 今回の実験環境は、VDSL方式、PLC利用など多くの回線速度低下につながる要因がありましたが、それでも50Mbps程度で遠隔地と通信ができるのはかなりの魅力ではないでしょうか。なお、拠点の双方が光回線(光ファイバーで直接接続する場合)であれば、数百Mbpsでの接続ができることが確認されています。

 また、今回利用したNECのIX2105は、中古市場で5,000円程度で入手可能なうえ、最新のファームウェアを利用することで高度なVPN接続がかのうになっています。さらに今回の例で自宅側に設置しているIX2005は、中古市場で数百円で入手可能です。

 L2 VPNはファイル伝送のほか、音声や映像伝送にも活用することが出来、高価なコーデックを対向で用意するよりも遥かに安価に同様のシステムを導入できます。ぜひL2 VPNの導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。

Office Stray Catでは、御社のL2 VPN導入のお手伝いをさせていただきます。

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