コロナ禍を受けた外出自粛要請や、いわゆる「3密の回避」等の観点から、ドライブインシアターの利用価値が見直されており、弊社にも少なくない数のお問い合わせを頂いております。本記事は、これからドライブインシアターを開設するに当たり、ミニFMの利用をご検討されている皆様への情報です。なお、弊社スタッフにはドライブインシアターに携わっていた経験者もおり、初めてドライブインシアターを運営したいお客様にも具体的なアドバイスが可能です。

ドライブインシアターとは、駐車場などに大きなスクリーンを設置し、そこで映画などの映像作品を上映するサービスで、観客は自身の車の中から他もしむことができます。この際、問題になるのが「どのように音を聞かせるか」です。従来のドライブインシアターには、大きく分けて2通りの方法があったようです。

■スピーカー設置
 常設のドライブインシアターに多く見られた方法で、駐車スペースごとに予め音響機器に接続されたスピーカーを用意しておき、利用者はそのスピーカーを社内に設置して好みの音量で楽しむという方法です。ただしこの方法では駐車場の地下にスピーカー用ケーブルを配線しなければならないため、既存の駐車場を利用してサービスを行う際にはやや問題があります。ただし、上映中は自動車のエンジンを完全に止めることができるため、周辺への騒音や排気ガスの影響を抑えることが可能です。

スピーカー設置の例(アメリカ国内で一般的だった方法)

■ミニFMの利用
 自動車のラジオで受信可能はFM放送用の電波を利用して音声を届けるのがこの方法です。国内に設置されていたドライブインシアターの殆どはこの方式を採用していました。ただし、電波を利用する場合は原則として無線局の免許を受ける必要があり、ミニFMとはいえ「電波法の規定する微弱電波」に該当するかどかは、(弊社取り扱いの製品を含めて)国内に現在流通している製品については保証されていないのが実情です。弊社取扱製品もそのままでは出力が大きすぎるため、「付属アンテナを利用する」「製品設定可能な最も小さい出力にする」「製品とアンテナの間にアッテネーターを挿入する」などをお願いしており、さらに「設置者の責任において」利用していただくこととしています。

 つまり、可能な限り出力を絞った状態で利用しなければならず、その場合電波の実用的な到達範囲は(受信側の性能にもよりますが)概ね半径10~20m程度に限られます。このため、電波を利用した場合、送信機はなるべく駐車スペースの中央に置くことが望ましいです。また、より広いエリアをカバーするためには、それぞれ離れた場所に複数の送信機を周波数を変えて設置し、お客様に「最も受信しやすい周波数」を選んで頂くことになります。

 また、アンテナの代わりに「漏洩同軸ケーブル(LCX)」を駐車場内に張り巡らせるという方法もあります。LCXはケーブル全体から弱い電波が漏れ出す構造となっており、一つのアンテナでエリア内をカバーするよりも音質的にも電波の強さ(弱さ)の面でも有利と言えます。ただしスピーカーを設置する際同様、場内にケーブルを張り巡らさなければならないため、費用と手間がそれなりに掛かってしまいます。

 弊社ではドライブインシアター設置の際のとくに音響面でのご相談をお受けいたします。ぜひお問い合わせください。

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